辛味が深い

辛味が深いね。

私が欲しいのは一体なんなんだ

暇になるとついつい答えのないことについて考えてしまう。きっとその問いに結論はないけど、あえて言うなら考えることだけが楽しい。考えている間は辛いけどね。

 

よく私が暇な時に考えているのは「結局私は何が欲しいんだ?」ということだ。私は19年間私と片時も離れず付き合ってきてるけどまだこいつの思考がわからない。ちょっとボーッとしてるだけで思いもつかないとんでもないことをしている時だってあるし、それは言っちゃマズイだろってことを言っている時もある。まあこいつのとっぴな行動のお陰で楽しい目に遭うことも多いし、それはいいんだけど。

 

私は恐らく一生の付き合いになるであろうこいつにできるだけ欲しいものはあげたいと思っているんだけど、一体こいつの欲しいものがなにかってのがさっぱりわからない。

 

即物的なもの、という意味だったらもちろんわかる。ずっとPSvitaが欲しいし、踊る大捜査線のDVDボックスも欲しい。5000兆円も欲しい。

ただそういうのじゃなくて、なんかもっとこう、人間関係的な、目に見えるモノじゃないことの話だ。

 

私は今までずっと恋人がいたことないし、恋人が欲しいんじゃないかなと思ってずっと「恋人が欲しい」と言い続けていた。言えば叶うかなと思って。

 

でも最近改めて私は本当に恋人が欲しいんだろうか?と思う。私が欲しいのは恋人というよりは「恋人がいる自分」なのだと思う。

 

そもそも恋人ってなんなんだ。ある人は恋人を「性器の独占契約」と言っていた。なるほどな。確かにそうだな。でも今話したいのはそういうことじゃあない。

 

恋人、どういうことなんだ?暇になったら一緒に出かけて、多分相手が一番好きな異性は自分だという確証が得られていて、記念日を一緒に祝う存在?告白は「あなたに触ってもいいですかの確認」って少女マンガで読んだけど、つまりどういうことなんだ?触り触られたいから付き合っているのか?自分のものという確証が欲しいから告白をするのか?そもそも私は恋人の定義がわかってないみたいだ。だから「この人と恋人になりたいな」という気持ちがわかないのかもしれない。

 

「恋人はつくるものじゃない、なるものなんだ」とよくTwitterのクソオシャ女子ポエムbotが言っているのを見る。まあそうなんだろうな、一つ正解かもしれない。

「恋人はつくろうと思わなくても、いつかきっと「この人と一緒にいたい!」って人が現れるょ…☆」と奴は言う。まあそうなんだろうな、でもそれってやっぱり恋人の定義が自分の中ではっきりしている人に限るんじゃないだろうか。少なくとも私にはわからん。恋人にしたい人に出会ったことは多分ない。

とりあえず手始めに「この人と一緒にいたい!」って思う人はいるかについて考えてみる。私は基本私を自由にしてくれてそんな私のことが好きでたまに甘えさせてくれる人はみんな好きで、そんな人とならずっと一緒にいれるのでそれでいうと私が恋人にしたい人はゆうに10人くらいいる。

そう、私は甘えさせてくれる人がとりあえず好きなんだった。いろいろ書いてて思い出してきた。忘れないうちに私が好きな人のこと書いておこう。

まず甘えさせてくれる人は好きだ。包容力は大事。でも同じくらい甘やかすのも好きなので甘やかさせてくれる人も好き。あと私の趣味に過干渉してこない人。これも好きだ。単純な人も好き。褒めるとつけあがる人も大好き。懐いてくれる人も好き。動物のようでかわいい。こんなもんかね。

ただこの私があげた「好きな人の条件」が「恋人にしたい人の条件」と重なるかといえばどうなんだろう。私の好きな人としたいことって別に恋人じゃなくても叶うことばっかりだしなあ。まあ恋人になったら世間の目を全く気にせずやりやすいんだろうけど。

甘やかす甘やかされるとかは恋人のがやりやすいっちゃやりやすいんだろうな。でも甘やかし甘やかされるためだけに恋人になるのか?

あーわからん。恋人って一体なんなんだ。

今私が一番欲しいのは恋人について納得できる説明をしてくれる仲村トオルだ。